会津と言えば「ならぬことはならぬものです」のフレーズが有名ですよね(#^^#)
江戸時代、各藩が有能な武士を育成するために設置した藩校の中でも、特に有名なのが白虎隊を輩出した会津の藩校「日新館」です。
日本最古のプール(水練場)や天文台まであったそうですΣ(・ω・ノ)ノ!
「ならぬことはならぬものです」は藩校に入校する前の6歳から9歳の子が入校前の心得として、グループごとにたてられた什の掟の締めくくりの一項です。
什とは掟が10条まであるよ~(*’ω’*)という意味ではなく、6歳から9歳の武家の男子10人位でグループを作って行動していて、そのグループを什とよんだそうです。
什は什ごとに毎日集まり、什の掟について今日はきちんと守られていたか?やぶった者はいなかったか?と、毎日反省会をしました。
什によって内容は多少違いましたが、年長者に失礼は無かったか?嘘はつかなかったか?卑怯なことはしなかったか?弱い者をいじめなかったか?外で飲食したり女子と話をしなかったか?というような内容で、最後の項はならぬことはならぬものですで共通していたそうです。
什から晴れて10歳になり日新館へ行くと、会津っ子の心得はいきなりハードになり、現代の親も自分の子育てにドキッとしてしまう位、気が引き締まる内容です。
いか~ん!!!自分も甘いし、自分の子育ても少し考えなければ!!と軽く反省(/_;)
まず、下記のような心得を子供に言える程、私が出来た大人でない事が問題(汗)
以下、藩校生の心得の代表的なものをいくつか紹介。
■歯磨き、整髪、着替え(着物)て身なりを整えてからから両親に挨拶、部屋の掃除して登校。
■食事の時は、両親より先に箸をつけてはいけない。(諸々両親に逆らってはいけないし、言う事を聞き、助けるようにといった項が多い)
■勝手に出かけてはいけない、必ず行き先を告げ、戻ったら「ただいま戻りました」と挨拶する。
■両親、目上の人と話をする時は、立ちながら聞いたり、話したりしてはいけない。
■寒いからと言って懐に手を入れたり、暑いからと言って衣服を脱いだり、たくったりして汚れたものを人目に晒したり、置いてはいけない。
■道の真ん中は偉い人が歩く場所だから歩いてはいけない。歩くときははじを歩くこと。また、門の敷居は踏んではいけないし、中央を通っても駄目。
■高い所に登ったり、川や池の深い所で危険なことをして遊んではいけない。
■人の悪口や、理由もなく人を笑う事をしてはいけない。
■学ぶことから始めなさい、素直な気持ちで学び、教えてくれる人を心から尊敬しなさい。
■喧嘩は自分が我慢できないから起こるのであって、何事も辛抱強く心掛けなさい。
そのほか、出しゃばってはいけない、知ったかぶりをしてはいけない、年頃になると女子と遊びたい本能を抑えるのは難しいが、癖になってしまうと人生を誤り不名誉な人生を送ることになりかねないから子供のうちから男女の区別をつけ慎むようにといった男女の事に至るまで、生活態度、目上の人への接し方、交通ルール、道徳など事細かな内容かつ現代に通じる躾の内容に、親として感動するとともに自分のだらしの無さを痛感。
上のような心得の元15歳までが小学とし、礼法、書学、武術を学び、優秀なものは大学への入学が認められ、そこでも優秀だったものは他藩への遊学が認められたそうです。
今回会津に行ってきたんですが・・・白虎隊中心に見てまわる計画だったので、日新館行けなかったんです・゚・(ノД`)・゚・。無念
そんな会津には現在も至る所にこんな看板が(*^^*)
うちの長男は今年15歳、次男は11歳、君たち大丈夫なの?当時にタイムスリップしたら1日も持たないんじゃないかな。(朝の段階で)
現代版什の掟ですね。
今度はゆっくり紅葉の時期に来たいと思います。
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